プロフィール

松井 亜希 ソプラノ

岩手県奥州市水沢出身。岩手県立不来方高等学校普通科芸術学系音楽コース・東京芸術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修士課程・博士課程では20世紀のフランス歌曲作品を研究し、博士号を取得。アカンサス音楽賞、同声会賞、三菱地所賞受賞。同声会新人演奏会、読売新人演奏会出演。在学中、日仏声楽コンクール優勝、日本ドイツリートコンクール優勝・文部科学大臣奨励賞・日本R.シュトラウス協会賞受賞、日本音楽コンクール(歌曲部門)入選。日本演奏連盟主催のリサイタル・シリーズに出演し、音楽誌上で「清純な詩情に溢れた透明感ある歌唱」と評される。バロックから現代音楽まで多種多彩な作品を演奏するアンサンブル・ジェネシスのメンバーとしてNHKの「クラシック倶楽部」でヴィヴァルディやヒンデミット、フェルドマン、新垣隆氏の新作を演奏。近年はバッハやヘンデル等のバロック時代の作品を演奏するバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のメンバーとして国内外の公演や録音に数多く参加している。ブレーメン音楽祭やラインガウ音楽祭(ドイツ)、ライプツィヒ・バッハ音楽祭でソリストを務めた他、カナリア諸島音楽祭(スペイン)や、モンテヴェルディ作曲のオペラ《ポッペアの戴冠》(新国立劇場)では急遽代役を務め、喝采を浴びた。今年3月に行われたBCJのヨーロッパツアーは新型肺炎COVID-19の感染拡大の影響を受けてツアー途中で中止を余儀なくされたが、滞在先のドイツ・ケルンよりバッハ作曲《ヨハネ受難曲》が無観客で全世界にライブ配信された。ライブ直前にソプラノソリストが自国に急遽帰国となる事態が発生したが、見事な集中力と歌唱力で絶賛された。クラシック倶楽部、リサイタル・ノヴァ出演。今年度より東京藝術大学非常勤講師。